Donald Judd Writings
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MACK, Judd Foundation
$72.00 USD

アメリカ人アーティスト、ドナルド・ジャッド(Donald Judd)の作品集。本書は、最も世に知られたエッセイ群をはじめ、あまり広くは知られていない文章、これまで発表されてこなかった草稿、書簡など、ジャッドが手がけてきた著作をこれまでで最も包括的にまとめたものです。さらに、大学時代に著した未発表のエッセイや、未公開であった数百点ものノートの記録にも光を当てており、その記録はジャッドの執筆活動において重要な部分を成しています。

ジャッドの初期の執筆作は、主に依頼を受けて書かれた美術評論で構成されており、その多くが1960年代の美術批評を定義づけたとも言えます。本書で初公開となるニューヨークの「コロンビア大学(Columbia University)」学部生時代に執筆したエッセイには、後の著作が芽吹く前の種とも言える原型が垣間見え、読者はその批評のスタイルがいかにして発展したのかを辿ることができます。初期の評論に続く著作も同様に重要ですが、これまで限定された形で出版されることが多く、ほとんどが入手困難なものでした。未発表であったノートは、当時の政治に関するものからジャッドが最も敬愛した文学作品に至るまで、様々な主題に対する手書きの記録や印象を書き起こしたものです。このように密な形で記された考察を通じて、私たちは何にも介されないジャッドの思考を見出すことができます。その時々の問いと絶えず格闘し、徹底的に考え抜き、視点を変え、現代の視覚芸術においてジャッドが今なお圧倒的な存在感を放つ根拠として在る思考、その強度を示しています。

編集は、キュレーターであり「ジャッド・ファウンデーション(Judd Foundation)」の共同代表であるフレイヴィン・ジャッド(Flavin Judd)、財団のアーカイヴおよびプログラムのディレクターを務めていたケイトリン・マレー(Caitlin Murray)が担当しています。

2016年に財団と「David Zwirner Books」の共同刊行により初版が刊行され、2017年に第2刷、そして本第3刷は財団と「MACK」により改めて2025年に共同刊行されました。

ページ: 1,056
サイズ: 108 × 178 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2025 (2016, 2017)
出版: MACK, Judd Foundation