Leaving It All To Chance

ベルリンを拠点とするバンド「Roomer」のデビューアルバム。ギターを軸に、心を揺さぶるノイズと魅惑的なメロディを並置させています。彼らのライブパフォーマンスの荒々しくもエモーショナルなエネルギーを捉えたこのアルバムは、時折キャッチーな要素を織り込み、濃密なクラブショーの熱気を保ちながらも、その鋭さを研ぎ澄ませています。

「Roomer」は、ヨーロッパの音楽シーンでそれぞれ独自の活動を展開してきた4人のクリエイティブな力が出会った場所です。長年の友情と、アヴァンギャルドな即興演奏から幻想的なフォーク、アンビエント・エレクトロニカに至るまで幅広いプロジェクトでの共同作業を経て、ついに──意外なほど遅れて──「なぜバンドをやらないのか？」という問いが浮かび上がりました。彼らの手にかかったロックバンドという形式は、無数の音楽的世界がぶつかり合うキャンバスとなりました。

フォーマット: 180g vinyl、ポスター
リリース: 2025
レーベル: Squama Recordings