Revue Faire 54
フランスのグラフィックデザイン専門誌。本誌は、ヨーロッパ全体、殊にフランスにおいて、グラフィックデザインの形態と活動にまつわる分析に特化した批評的な刊行物が少ない現状を嘆き、鑑みて作られました。グラフィックデザインスタジオ「Syndicat」と出版社「Empire」を主宰するデザイナー・デュオ、サシャ・レオポルド(Sacha Léopold)とフランソワ・ハーヴェゲール(François Havegeer)によって創刊、15冊を1シーズンとして発行しています。
第54号は、スウェーデン人キュレーター、ポントゥス・フルテン(Pontus Hultén)を特集し、1960年から1973年まで「ストックホルム近代美術館(Moderna Museet)」の館長を務めた功績を讃えフルテンが在任期間中に手がけた出版活動に光を当てています。
「ストックホルム近代美術館」や「ポンピドゥーセンター(Centre national d’art et de culture Georges Pompidou)」をはじめ、数々の美術館を立ち上げてきた伝説的キュレーターとして知られるフルテンは、そのキャリアを通じて多くの書籍を刊行してきました。1960年代、スウェーデン初の近代美術館の館長に就任したことをきっかけとし、展覧会カタログというフォーマットに真正面から取り組み、自らデザインにも深く携わりました。
本号の著述はパリを拠点に活動するフリーランスのグラフィックデザイナー、マルー・メシアン(Malou Messien)が担当。彼女のデザイン実践と、印刷物やデザインオブジェへの情熱は、テキストやレクチャー、オンラインでの販売プラットフォームというかたちで共有されるコレクション制作へとつながっています。
ページ: 188
サイズ: 310 x 340 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2025
言語: 英語
出版: Capsule