Decentering Design — Practice in a More-than-human World
従来の人間中心主義的な考え方を超え、「人間以上(more-than-human)」の世界を考察する作品集。人間中心主義的な考え方や活動は、これまで地球環境に深刻な影響を与え、社会的不平等性といった問題を引き起こしてきていると言っても過言ではありません。本書は、人間中心主義的な考え方に対し、様々な視点から理論と実践を融合させることで、私たちが全ての生き物と形作る「人間以上」のコミュニティとの相互作用を重視し、より深い感性を養うための戦略、洞察、実践を私たちにもたらしてくれます。新たな創造の可能性を探っているアーティストにとっても、周囲との関わり方を改めて考え直しているデザイナーにとっても、本書はより豊かに、より絡まり合った見方や作り方へと誘う存在となり、「モア・ザン・ヒューマン」への旅の招待状を届けてくれます。
建築家、ランドスケープアーキテクト、プロダクトデザイナー、インタラクションデザイナー、アーティスト、写真家、哲学者、研究者、キュレーター、政策立案者、政治担当官まで、多様な分野の面々が文章やインタビューを寄せています。アーティスト・デュオである 「フォルマファンタズマ(Formafantasma)」のシモーネ・ ファレジン (Simone Farresin)、デザインスタジオ「スーパーフラックス(Superflux)」の共同創設者であり未来主義者のアナブ・ジェイン(Anab Jain)、哲学者であり音楽家、ヴィジュアルアーティストのエヴァ・マイヤー (Eva Mayer)、哲学者であり「人間以上」に関する地理学者、科学技術研究者であるクレメンス・ドリーセン(Clemens Driessen)、哲学者、研究者であるミフネア・タナセスコ(Mihnea Tanasescu)、ヴィジュアルアーティストであり写真家、出版者のドリス・セヘルス(Dries Segers)、建築・都市研究において教鞭を執るヤコポ・レヴェラット(Jacopo Leveratto)など、多方面で活躍する多くの人物が名を連ねています。
ベルギー、ゲントの「王立美術アカデミー(KASK)」内「Futures through Design」研究センターにおける芸術リサーチプロジェクトの一環で刊行されました。
ページ: 296
サイズ: 170 x 230 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2025
出版: Art Paper Editions