大野真人: Karyolysis
日本人写真家、大野真人の作品集。タイトル「Karyolysis」は、細胞核が溶解し、やがて不可視へと消えていく生物学的プロセスを指しています。 生命は本質的に流動的であり、最終的には消失へと向かいます。こうした文脈において、写真は消えゆく存在を一時的に像として固定し、沈黙に意味と秩序を与えると捉えることができます。本書は、可視性と消失のあいだにある緊張関係を通じて、生命体の収集行為における時間構造を提示しています。
大野真人
@oonomakoto
1979年千葉県生まれ。インターネット上で売買されている生物たちを集め、飼育と観察をすることで写真化した作品『Separete Hidden Rules』によって、2016年「Japan Photo Award」受賞。 東京を拠点としながら自費出版の写真集の発行や、海外での滞在制作や展示発表を行う。 現在製作中の作品『Contrast A』では、混沌とした文明と文化が残るアジアの都市において人間が他の種をどのように扱っているかを調査し即興的なセットアップ技術を駆使することで、「皮肉」と「愛撫」にさらされた生き物の変化する状況を、美しく複雑な文脈の中で明らかにしている。 近年では 「PhMuseum Photography Grant Main Prize Shortlist 2024」(イタリア)、「LensCulture Emerging Talent Awards Winner 2024」(オランダ)、「Getxo Photo Open Call Shortlist 2025」(スペイン)、「Phest Leica Prize 2023」(イタリア)など受賞。
ページ: 36
サイズ: 176 x 230 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2026
デザイン: 坂脇 慶
出版: Solitaire