Designing History: Documents and the Design Imperative to Immutability

グラフィックデザインの正史にありがちな形のジャンルを超えて、本書は、貨幣、パスポート、証明書、不動産証書など、官僚的な道具を中心としたデザイン史を提示しています。このような公文書は、アイデンティティを生み出し、所有権を割り当て、許可を与え、価値を付与します。それらは、そうでなければ論争や抹消にさらされやすい主張、記憶、知識を安定させます。一見平凡であるにもかかわらず、おそらくグラフィックデザインにおいて最も深く影響力のある形態です。

読者は、公文書のデザイン史の意味について考えることに加わるよう求められます。そこでは、デザイナーは従来のデザイン史の作家的実践者というよりは、官僚的権威と同列の主体および行為者です。デザインが植民地主義および資本主義の覇権と不可解に絡み合っていることを告発するものとして本書は、デザインを超えた、デザインに対抗する実践の探求を促します。

ページ: 192
サイズ: 150 x 230 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2025
出版: Set Margins'