Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time
Tatsuo Miyajima: Sky of Time

Tatsuo Miyajima: Sky of Time

EMMA
$51.00 USD

日本人アーティスト、宮島達男の作品集。作者は時間と永遠について考察する実験的・哲学的な作品で知られており、好んでよく用いる、変化し続けるLEDデジタルカウンターは、とめどない時の流れと無限の宇宙における私達の場所を象徴しています。

展覧会のタイトルでもある『SKY OF TIME』は、サースタモイネン財団の依頼で新たに制作された、何百個ものLEDカウンターを暗室の天井に設置した瞑想的なインスタレーション作品。緑色に光る数字は、それぞれ異なるペースで9から1まで変化。最後にゼロになる代わりに一瞬暗くなり、その後また同じプロセスを繰り返す。この緑の光は、2004年に展覧会『Snow Show』のためにフィンランドの都市ロヴァニエミを訪れた際にアーティストが見たオーロラが参考となっています。

作者のミニマリズム的なインスタレーション作品は、彼の芸術と個人的な哲学を支えている仏教の3つの概念、「変化し続ける」「あらゆるものと関係を結ぶ」「永遠に続く」を表現しています。また、宮島にとって偶然も特別な重要性を持つ概念です。ひとつひとつのカウンターのリズムとスピードは、ランダムに設定されています。一度カウントダウンがスタートすると、そのリズムを人の手で変えることはできない。作者はこのランダムさを自然の働きに一番近いものと考えています。

作者がLEDライトを使い始めたのは1980年代、アーティストとしてのキャリアの初期に遡ります。40年にも及ぶキャリアの中で、サンフランシスコ近代美術館(1997年)、ローマ現代アート美術館(2004年)、北京芸術博物館(2011年)、シドニー現代美術館(2016年)、上海民生現代美術館(2019年)をはじめとする主要な美術館で数えきれないほどの展覧会を開催してきました。またその作品はヴェネツィア・ビエンナーレ(1988年、1999年)などの国際美術展にも出品されています。

2019年秋から2020年夏にかけてエスポー近代美術館(EMMA)で開催されている『SKY OF TIME』展では、本新作に加え『Counter Falls』(2018年)と、ギャラリーに続く階段に展示されている新しいインスタレーション作品『Counter Steps』の2作品も観ることができます。サースタモイネン財団の美術コレクションから選ばれた作品の展覧会『Touch』の一部として初期の作品『Changing Time with Changing Self, No.5 』(2001年)も展示されています。片岡真実(森美術館館長)によるテキスト「宮島達男の『それ』」を収録。

ページ数: 141
サイズ: 195 x 270 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 日本語、英語
刊行年: 2019
出版社: EMMA