高田唯 AXIS: Special Edition (Signed)
グラフィックデザイナー、髙田唯の作品集。ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された展覧会「混沌とした秩序」に伴い刊行された『高田唯 AXIS』のサイン入り拡張版スペシャルエディション。サインが無いスペシャルエディションはこちら。中心がボルトで綴じられており、ボルトを回し、外して中をご覧いただく仕様になっております。
空間を横断する磁力線のように、私たちを取り巻く様々な要素を内側に引き寄せ、一つの軌道に結集して回転させ始めるグラフィックデザイナー高田唯の作品は、私たちに新しい世界観をもたらします。身の回りのありふれた風景や物から抽出されたこれらの要素は、それ自体の本質とは全く矛盾するような状態にまで高められると同時に、その本質を維持するだけでなく賞賛するような率直な方法で表現されます。高田は、変化をもたらす台風のようなエネルギーを駆使して、私たちに「気づき」を与えてくれます。
解体された作品、コンパスのマーク、インスタントラーメンのパッケージ、注意テープ、飲料の箱など、環境的・文脈的要素から収集・記録されたもの、新しいプロジェクト、そしてギンザ・グラフィック・ギャラリーでの展覧会を記録した写真から構成される617の断片を含むように拡張されました。本書でも、高田が体系化した論理の適用ではなく、受容と愛着、そして活用によって秩序が生まれる「軸」に重点を置き続けています。この新しいオブジェは、一見バラバラに見える素材が物理的な手段によって幾重にも組み合わされ、混沌によって生み出された秩序によって、ある視点が次の視点に変わるたびに位置を変えながら、絶えず流動しているように見える何かを客観的に見る機能をさらに拡張しています。
澤田育久(写真家) 、蓮沼執太 (音楽家) によるエッセイは、高田と接点はないものの自身の実践が「軸」という概念と密接に結びついている人たちの視点を伝えています。また、高田と長年の交流を持つデザイナーの中垣信夫、原研哉、服部一成との対話では、高田の仕事、姿勢、手法などについて三者三様の印象が語られます。
高田唯:
1980年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。グラフィックデザイン部門「Allright Graphics」、活版印刷部門「Allright Printing」からなる株式会社Allright取締役。東京造形大学准教授。 JAGDA会員。 AGI会員。
www.allrightgraphics.com
※ラッピングは複数種類ございますが、お選びいただけません。予めご了承ください。
ページ: 380
サイズ: 190 × 210 mm
フォーマット: ハードカバー
刊行年: 2023
言語: 日本語、中国語、英語
デザイン: ori.studio
出版: ori.studio