The House of Doctor Koolhaas
建築史の記述を探偵小説になぞらえて展開する建築書シリーズ『ガムシュー(Gumshoe)』。第1巻は、パリ郊外のサン=クルーに建つ、レム・コールハース(Rem Koolhaas)による個人住宅を扱っています。
『ガムシュー』は、建築史の記述に新たなアプローチを導入するシリーズです。建築をめぐる言説の焦点を再び「建築そのもの」へ戻しながら、学術的でありつつも、新鮮で読みやすく楽しめる形式を目指しています。本シリーズは探偵小説という形式を参照しています。探偵小説は広く愛されてきただけでなく、精神分析のジークムント・フロイト(Sigmund Freud)、映画研究のジークフリート・クラカウアー(Siegfried Kracauer)、美術史のカルロ・ギンズブルグ(Carlo Ginzburg)など、多様な分野でも学術的に扱われてきました。しかし建築においては、これまでほとんど応用されてきませんでした。各巻では、一つの建築作品を「解明されるべき謎」として調査していきます。
フランスの建築批評家・歴史家であるフランソワーズ・フロモノ(Françoise Fromonot)によって執筆された第1巻『ドクター・コールハースの家(The House of Doctor Koolhaas)』では、パリ郊外のサン=クルーに建つ「ヴィラ・ダラヴァ(Villa dall’Ava)」を取り上げています。フロモノは、世界的に最も著名な建築家の一人であるコールハースと、彼がロッテルダムに拠点を置く建築事務所「OMA(Office for Metropolitan Architecture)」が手掛けた最初の建築物であるこのヴィラを、鮮やかに読み解き、説明し、解釈しています。この住宅は近代建築の正典に属する重要作でありながら、これまで単独で詳細に論じられることはありませんでした。
本書は、スイスのブックデザインアワード「Most Beautiful Swiss Books 2026」に選出されています。
ページ: 224
サイズ: 110 x 175 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2026
出版: Park Books