←
→
Public Spaces, NY
Park Books
完璧な公共空間というものは存在しません。公共空間は常に変化し、揺れ動き、決して固定されたものではありません。法律や規制、私有地の存在、そして都市の管理によって形作られます。公共空間は、それを管理する人々と、それを利用する人々の双方から影響を受けています。そのため、公共空間は決して中立ではありません。
本書では、ニューヨークの建築設計事務所「MOS」のマイケル・メレディス(Michael Meredith)とヒラリー・サンプル(Hilary Sample)が、マンハッタンにある公園、街路、コミュニティガーデン、民有地内公共空間(POPS)、レクリエーションエリア、ウォーターフロント、そして墓地を記録し、分析しています。本書は、それらの空間のデザイン、建設、管理の仕組みを理解しようと試み、空間そのものの詳細な図面に加えて、利用者がどのように公共空間を使うのかという想像を反映した図版も収録しています。公共空間が包摂を促すのか、あるいは阻害するのか、その中で生じる衝突や交渉の様子を明らかにすることで、本書はアメリカで最も人口密度の高い都市における公共性の未来を再考するための議論を生み出します。
2021年刊行の『Vacant Spaces, NY』に続く本書『Public Spaces, NY』は、私たちが日々行き交う共有都市空間に対して、より包摂的で公平なビジョンを思い描くことを読者に促します。
ページ: 632
サイズ: 155 x 230 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2025
言語: 英語
出版: Park Books